熊本に移住して米焼酎に惚れ込んだホワイト夫妻が作る「白岳パックの財布」。その誕生秘話と二人の馴れ初めを“いい夫婦の日”に聞いてみる
これまで当社noteでは、その白岳愛から飲み終わったパックを様々な形へと変えてきた熱烈なファンを紹介してきました。
ロアッソ熊本のサポーターが作った応援グッズ、白岳パックハリセン。
80歳を超えた今でも白岳を飲み続ける水本さんの傑作、白岳の椅子。
そんな並々ならぬ情熱から生まれる作品の第三弾として、突如私たちの前に現れたのが白岳パックで作られたこのお財布です。
キャップを蓋にした完璧な構造とコンパクトで美しい流線型のフォルム。
中を開くと、小銭はもちろんカードまで入る実用的な造りとなっています。
そして、毎日の食卓で仲良く白岳を楽しみながら、空いたパックで少しずつ財布を作ってきたのがこちらのご夫婦です。
オーストラリア出身のライアンさんと岡山県出身の美樹さん。
熊本に縁もゆかりもなかった二人は結婚後に山都町へ移住し、地域の方々との交流をきっかけに米焼酎の美味しさに目覚めていったといいます。
いつも笑顔を絶やすことなく、白岳を酌み交わして財布を作る二人。
今回はそんなライアンさんと美樹さんの馴れ初めや米焼酎に出会ったきっかけ、そしてパートナーを思いやりながら仲良く暮らしてく秘訣を「いい夫婦の日」に伺っていきます。
二人の出逢い、白岳との出会い
--オーストラリアと岡山、二人はどのように知り合ったんですか?
ライアン/僕がラフティングのインストラクターとして高知県の吉野川で働いていた時に、彼女がお客さんとして来てくれたんだよ。
美樹さん/ライアンとは別のボートだったんですけどね。体験終了後に突然私の所にやって来て、まだ不慣れな日本語で「アナタはうつくしいですね!」って告げてくれたのが私たちの出会いでした(笑)。
ライアン/みんな彼女のことは絶対にカワイイって思ってたはずだから、どうしても先を越されたくなかったんだ。
美樹さん/それから少しずつ仲を深めていったんですけど、私がJICA青年海外協力隊として中米のグアテマラに2年間派遣されることになって、ライアンも別の仕事でノルウェーへ旅立つことになったんです。
この時期はお互い離れていながらも、とても有意義な時間でしたね。
私は現地の人たちと地域開発や観光振興に携われることが楽しかったし、ライアンもグアテマラまで会いに来てくれてましたから。
ライアン/そんな中、世界的な新型コロナウイルスの蔓延で彼女が緊急帰国することになって、僕もそのタイミングで一緒に帰ることにしたんだ。
日本で結婚してからはお互い色々な仕事を経験しながら自分たちのやりたい事を探して、結果的に辿り着いたのが熊本だったんだよ。
ちなみに僕たちが白岳と出会ったのもこの山都町なんだけど、初めて飲んだ時のインパクトは今でも忘れられないね…。「白岳で人生が変わった!」って、僕は本気で信じているんだから。
美樹さん/いつも私たちに良くしてくださるご近所さんが、夕飯を振る舞ってくださった時に「美味しいから飲んでみて」って勧めてくれたのが白岳だったんです。
私はそれまで焼酎が苦手だったんですけど、白岳は飲みやすくてお米のいい香りがするじゃないですか。どんな食材とも相性がいいし、今ではライアンと一緒に人吉を訪ねるほどその味わいにハマってます。
ライアン/地域の消防団や草刈りの後も、飲み会はみんなで白岳を飲むんだ。炎天下で作業した後なんかにうちで育てた自家製の柚子をソーダ割に垂らすと、もうたまらないね。
山都町は本当に自然が豊かでフレンドリーな人ばかりだし、一緒に白岳を飲んで仲良くなれたからこそ僕たちも楽しく暮らせているんだと思うよ。
美樹さん/うちでは夕食の時に白岳で晩酌することが多くて、夫婦の会話を楽しくしてれるアイテムにもなってるんです。
ライアン/美樹ちゃんが作る美味しい料理と白岳のソーダ割。もうこれさえあれば、他には何もいらないくらいハッピーな食卓だよ!
「白岳の財布」が誕生した背景
--「白岳の財布」はどんないきさつで生まれたんですか?
ライアン/これは僕がノルウェーを離れる時に、友達が牛乳パックで作ってくれた財布が原型になってるんだ。糊を一切使ってない造りを初めて見た時、天才的な発明だって感動したのを覚えてるよ。
美樹さん/ライアンはとても手先が器用なんですよね。うちのテーブルや椅子も彼の手作りが多いですし、財布作りもすぐにマスターしたみたいで。
ライアン/ある日、山都町の飲み会に参加している時に「あれ、これ白岳のパックでもいけるんじゃない?」と思って即興でトライしてみたら、見事に同じ方法で作れたんだよ。
それからは飲み会恒例「ライアンとのじゃんけん大会」の景品として、みんなにプレゼントしてる。牛乳パックには無かったキャップで自由に開け締め出来るのも、良くなったポイントなんだよね。
僕はこの財布を普段遣いしてるけど、カードや小銭もしっかり入るし、なにより大好きな白岳のデザインだからとても気に入ってるんだ。
美樹さん/このお財布は隙間に紐を通すと、ポシェット風にもなるんです。
ライアンはジンバブエに旅立つ友人にも餞別として白岳の財布と紐をプレゼントしていたので、もしかしたら近い将来ジンバブエから白岳を肩がけするスタイルが流行りだすかもしれませんね(笑)
ライアン/ちなみに、この白岳の財布は作りたてが特にオススメなんだ。
まだパックに白岳の香りが残っていると、キャップを開けるたびに中からあのなんともいえないお米のいい香りがしてくるんだよ。
毎日一生懸命仕事してると、疲れて白岳を一杯飲みたくなる時があるよね?そんな時はこっそりと財布を空けて、白岳の香りを“補充”してから仕事に臨むことで最後まで頑張れるんだ!
美樹さん/ライアンは常にいい香りがする白岳を持ち歩きたいみたいで、自分の財布も定期的に新しいものに変えているんです。飲み干すたびに新鮮なパックが手に入るのも、また日々の楽しみなんですよね。
ライアン/それは間違いないね。白岳のいい香りをいつでも持ち運べるなんて、こんなに幸せなことは無いと思うよ。
“いい夫婦”が夢みる未来
--本日のもう一つのテーマでもある「いい夫婦」について、お二人が意識していることを教えてください
ライアン/僕はなによりも美樹ちゃんと過ごす何気ない生活を大切にしたい。
仕事はもちろん大事だけど、彼女が心の底から幸せそうにしているのが一番嬉しいからね。「HAPPY WIFE , HAPPY LIFE」が僕にとっての合言葉だよ。
その上で、自分の両親がそうであったように常にオープンであることは心がけてるんだ。嬉しいことも悲しいこともしっかりとお互いが伝えあって、色々なことを二人で乗り越えていけたら嬉しいかな。
美樹さん/私は日本で生まれ育ったので、どうしてもライアンみたいにポジティブに割り切れない時もあります。仕事でいっぱいいっぱいにもなるし、つい思い悩んでしまうこともありますから。
でも、だからこそ「幸せになる」って強く誓って、彼と笑って暮らしていけるように日頃から思いやりを持って工夫をしながら生きていたいです。
白岳を毎日二人で飲むこともそんな営みの一つなんですよ。テーマパークみたいな瞬間的な楽しさじゃなくて、彼と過ごす時間の流れを大切にしてゆっくりと楽しんでいけたらって思ってます。
--本日はありがとうございました!最後に二人の抱負を「しろ」のボトルに書いていただけますか?
ライアン/うーん、なかなか難しいなあ…。英語で書いてもいいかな?
美樹さん/ライアンはアイデアマンでユーモアに溢れてるんですけど、根がとても真面目なのでこういうのは結構悩むんです(笑)。
ライアン/よし、出来た!「Find the fun thing in life.Keep exploring.」。
日本語で表現すると“常に人生で楽しいことを探しながら冒険し続けよう”って感じになるのかな。
妻は仕事を頑張りながらも、わな猟免許や狩猟免許を取得したり常に自分の世界を広げようとしてる。そういう所も本当に尊敬できるポイントなんだ。僕も負けずに自分の視野を広げながら挑戦し続けたいよ。
美樹さん/実は私たち、密かに夢見ていることがあるんです。
何十年後になるかわからないけれど、いつかライアンの故郷オーストラリアで居酒屋を開きたいねって。その時は彼が白岳をはじめとした球磨焼酎を振る舞って、私が料理を作るんだって今から胸を踊らせてます。
ライアン/僕も料理は大好きだからいつか彼女とその夢を叶えたい。その時はオーストラリアで白岳をどんどん広めていくから、期待して待っててね!
美樹さん/彼が作るビックサイズの「ライアンバーガー」や「ライアンピザ」は本当に絶品で地域の方からも大好評なんです。次回いらっしゃった時はぜひ召し上がってください!
ライアン/もちろんその時は白岳のソーダ割と一緒にね。楽しみにしてるよ!