東京・六本木「la Brianza」。土地の恵みと人の出逢いを料理でつなぐ奥野 義幸シェフが魅せた、イタリアンと米焼酎のペアリング/and SHIRO#6
何か嬉しいことがあると、自然と足が向いてしまう。
そんな人々の心踊るひとときを彩り続けてきた空間が、六本木ヒルズを通り抜けた閑静な住宅街の一角にあります。
東京 六本木 la Brianza(ラ・ブリアンツァ)
郷土の農作物やイタリア地方料理の豊かさを守りながら、そこに新たな価値観を投影することで食べる人の五感を震わせてきた、日本を代表するイタリアンレストランの一つです。
地中海のターコイズブルーと砂浜のホワイトを基調にした店内。
その格調高き装いとは対照的に、日常でも楽しみやすい価格帯で日夜色とりどりの料理が振る舞われています。
そして、ここla Brianzaのオーナーシェフを務めるのが奥野 義幸さんです。
今回、奥野シェフの盟友でバーテンダーの後閑 信吾氏がプロデュースした米焼酎 The SG Shochu KOMEとイタリアンのペアリングを依頼しました。
一見遠く感じる、イタリアンと米焼酎。
この2つの本格が合わさる世界を皿の上で表現いただきながら、奥野シェフの考える上質の在り方に迫ります。
料理をする上で奥野シェフが大切にするのが、人と人とを繋ぐ「ご縁」の存在です。
日本中の生産者や蔵元と親交を深めてきたからこそ、顔の浮かぶ人たちの食材に触れたときは自然とその魅力を伝えたくなるのだといいます。
この日は、米粉を原料とするパスタ「トンナテッリ」と羊肉を使った一皿を即興で作っていただきました。
米粉のパスタと米焼酎という素材合わせのペアリング。
ソースの仕上げにも、The SG Shochu KOMEで香り付けをしていきます。
また、オリーブオイル以外は全て国産食材を活用することで、日本の米焼酎とイタリア料理を土地の素材がつないでいました。
最後は、米焼酎と相性のいい羊肉と柑橘のアクセントを合わせながら仕上げの工程へ。
食材や地域はもちろん。これまで積み重ねてきた料理の足跡を瞬時の閃きへと変えた一皿が、テーブルへと運ばれていきます。
奥野シェフが大事にするのは、店内にこんな笑顔が広がる瞬間。
お客様が自然と創り出すお店の空気に合わせて料理やサービスを添えることで、その空間特有のあたたかさを生みだしたいのだそう。
まだ湯気の立ち込める中、そっと一口。
米粉パスタの跳ね返すような食感を楽しむ間に、羊肉の滋味深さやソースの甘みが次々と絡まり、つい頬がほころびます。
この一品に合わせるのは、ソーダで割ったThe SG Shochu KOME。
パスタから溢れ出る素材の旨味と米特有の爽やかな口当たり、そしてフレッシュな柑橘が溶け込んでより華やかに現れる吟醸の香り。
美味しさのコントラストが舌の上に広がりながら、やわらかい米の風味が体の奥へと染み渡っていきました。
料理人 奥野 義幸とバーテンダー 後閑 信吾。
日本を超えて世界に通ずる二人の一流が偶然に出逢い、その偶然が紡いだイタリアンと米焼酎の出逢いが、今日も誰かのひとときを癒やしています。
東京・六本木「la Brianza」
料理を楽しむ人の笑顔であたたかく彩られたその空間では、練り上げられた一皿が多くの笑顔を創りだしていました。
今宵は趣向を変えて、イタリアンと米焼酎でもいかがですか。
香り高く咲き誇った土地の恵みと人の出逢いが、きっとあなたをやさしく出迎えてくれるはずですから。
la Brianza
The SG Shochu KOME
Creator&Model
and SHIRO