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人吉球磨の激アツ観光スポット『球磨村』を大特集!豪雨災害からの復興、そして新たな地域創生を担う有志と村の魅力を満喫してきた

日本三大急流の一つ・球磨川を思いっきりボートで下る「ラフティング」

3億年という年月を掛けて自然が作りだした、九州最長の鍾乳洞「球泉洞」

美しい森に抱かれ木の香り漂うやすらぎの空間、一勝地温泉「かわせみ」

遊んで、学んで、癒される

この大自然が創り出すアクティビティを丸ごと楽しめる秘境こそ、白岳が本社を構える人吉市に隣接する球磨村(くまむら)です。

面積の約90%が山林で、村全体が山岳地帯にそびえる球磨村。

村の中心を急流・球磨川が走り、その変わらぬ流れと季節ごとに変化する四季折々の美しさで、いつの時代も人々の郷愁をかきたててきました。

そして、2020年

そんな球磨村の風景を一夜にして変えてしまったのが、線状降水帯が引き起こした未曾有の大水害「令和2年7月豪雨」です。

渡地区

村を育んできた球磨川の濁流によって、川沿いの家屋やJR肥薩線の線路は軒並み流され、その犠牲者は25名にも及びました。

大坂間地区

復興に向けて未だ山積する課題と豪雨災害に伴う止まない人口流出

こうした誰もが目を背けたくなる逆境の中で、いま球磨村では「村の賑わいづくり」に取り組み始めています。

そして、村を代表してお話を聞かせてくれたのがこの御三方です。

今回は球磨村の現状と賑わいづくりについてお話をうかがい、村のおすすめスポットを案内していただきました!

球磨村が掲げる使命とは

目指す復興のかたち

始めにお話を伺ったのが、球磨村役場  復興推進課の赤池 尚美さん。

赤池さんは大学入学を機に地元・人吉から上京。その後リクルートに入社し、現在は球磨村の任期付職員として就業されています。

--まず、復興への取り組みについて教えてください

赤池/まずは球磨村全体で最重要課題として取り組んでいる、被災者の生活再建についてお話しますね。

第2回 神瀬地区まちづくり協議会

赤池/痛ましい水害の記憶を風化させないために、当時の教訓から積極的に学び、住民のみなさんとの対話をベースに被災された方々が笑顔で暮らせる村づくり新しい防災の形づくりを球磨村として進めています。

また、被災から現在に至るまでの復興への取り組みを後世に遺すためのコンテンツづくりにも重点的に取り組んでいるんです。

赤池/そして、建物や設備の修復だけでなく被災者の心に寄り添いながら村の体験を伝える活動が「災害語り部活動」です。

赤池/被災者の方々が自分たちの生々しい記憶を語ることはもちろん辛い側面もあります。ただ、多くの犠牲者を出した球磨村としてその体験を外部に伝えていくことは一つの使命だと信じてこの活動を始めました。

赤池/こうした住民が主体となった取り組みこそ真の復興を果たすためには不可欠なプロセスだと捉えているので、これからも対話を重ねて球磨村全体でベストな復興のかたちを模索していきたいですね。

村の宝をつなぐコンセプト

次に「村のにぎわい作り」について教えてくれたのが大槻  雅美さん。

海外で10年以上ラフティングのインストラクターとして活躍してきた大槻さんは、球磨村の林業や球泉洞を管理・運営する球磨村森林組合に所属しながらにぎわい作りに参画しています。

大槻/被災者の生活再建と並んで、球磨村が重点施策として進めているのが村の「賑わいづくり」です。球磨村は鍾乳洞や温泉といった天然資源が本当に抱負で、魅力的な観光スポットに溢れた土地なんですよ。

一勝地梨

大槻/ただ、その素晴らしい資源が点在していることで観光客にとってアクセスが難しく、その魅力を伝えきれていないという課題もあります。

そんな球磨村の素晴らしい点を、一つの魅力的な線に変えていくこと。
こうしたコンセプトづくりも、村の大事なミッションなんです。

そのために、球磨村を通る国道219号線沿いの観光資源を土地に眠る鉱物(宝)と見立てた“エメラルドロード”というサイトを立ち上げたり…

大槻/そのコンセプトに即したパンフレットも作って、観光の新たなグランドデザインを生み出そうとしています。

大槻/そして、外部からのお客様に向けた観光振興だけにとどまらないのが、村として目指す賑わいづくりの考え方です。

豪雨災害からの復興と犠牲者への追悼を込めた一勝地温泉湯灯り

大槻/村民の参加をメインとしたeスポーツイベントなど

大槻/球磨村の住民に向けた催しも積極的に実施しています。

やっぱり、主役は村に住む人たちなんです。

村民一人ひとりが主体者として盛り上げ、その盛り上がりが村全体へと伝播して次第に賑わいへと変わっていく。そんな光景が私たちの理想ですね。

大槻/これからも色々な団体とタイアップした面白い企画を予定しているので、ぜひ今後の動きにも注目してください。

一人ひとりが前向きに考えていくこと

最後は、球磨村役場  復興推進課の松野  翔吾さんに取り組みのポイントを聞きました。

--素敵な取り組みですが、普段どのようことを意識されているんですか

松野/特別に意識している点はありませんが、あえて挙げるとすれば「本質を見極める」ということかもしれません。

取り組みの可否を決める時には、球磨村にとって大切な人口拡大定住促進といった本質的な課題と結びついているのかをしっかりと見極めて判断するようにしています。

「球磨村の住民を幸せにする」という原理原則さえブレなければ、個人的には前例に捉われずにどんどん新しいことにチャレンジいきたいんです。

写真を含め多才な松野さんがデザインしたロゴ

松野/いま、村には「自分は球磨村をどうしたいのか」と四六時中考えられるメンバーが揃っていると思います。

こんな環境で自分に出来ることは、建設的なコミュニケーションを紡いで、議論を深めていくことだと思うんです。

また、村全体に少しずつ「実行」の文化が醸成されはじめているので、これからもみんなでトライアンドエラーを重ねながら、球磨村が全国で一番熱い村になることを目指していきたいですね。

松野/というわけで、ラベルには「行き先は球磨村にしろ」と書きました。我ながらいいアイデアと思いますが、いかがでしょうか(笑)。

今日は二人に球磨村を案内してもらいますので、楽しんできてください!

球磨村ツアーへ出かけよう!

ここからは大槻さんと赤池さんに連れられて、球磨村ツアースタート!

岳本の轟(たけもとのとどろ)

まずやってきたのは、赤池さんのオススメスポット

いきなり、これ以上車で進めない場所で降りて進む秘境です…。

こちらの不安をよそに、慣れたお二人はどんどん先へ。

歩くこと約3分…

到着したのが、岳本の轟(たけもとのとどろ)です!

自然が創り出したせり上がった岩肌と神秘的な雰囲気の小川

そして、この滝壺の美しさ

「普通には絶対辿り着けないけど、初めて来た時に心が震えた場所」。

そう赤池さんが話してくれた、神々しさに満ちた素晴らしい場所でした

日本の棚田百選「松谷棚田」

続いて来たのは、日本の棚田百選に選ばれた松谷棚田を一望できる展望所

球磨村は知る人ぞ知る棚田の聖地なんです。

この写真では伝わりきらないので、松野さん撮影の写真をご覧ください。

日本の棚田百選「松谷棚田」

とても美しいでしょ?

そして、ここで案内してもらったのが、旧一勝地第二小学校を改築した「球磨村田舎の体験交流館さんがうら」です。

内装は、完全に小学校のさんがうら

なんと、教室で宿泊できるんです!

企業や自治体の研修でもよく使われており、宿泊だけでなく石窯を使ったピザ焼き体験なども出来るそう。

廊下から棚田や球磨村の景観を楽しめるのも、さんがうらの醍醐味。

今回は時間の都合で宿泊は出来ませんでしたが、次回はぜひ小学校の校舎と棚田での田舎体験を満喫したいと思います!

最強の球磨村ランチ“つぼん汁”

ところで、この日の気温は5℃

朝から村を回って、疲れと寒さはピークに達していました。

そんな私たちのために特製のお昼ごはんを用意してくださったのが、地元の農産物を使った加工品やお惣菜をつくっている「球磨村農産加工グループあじさい」のみなさんです。

現在は豪雨災害の影響で閉館している一勝茶屋をこの日だけ特別開放して、特製弁当と人吉球磨の郷土料理「つぼん汁」をご用意いただきました!

このお弁当を開けると、こんな素敵な光景が!

手作りのこんにゃくが入った煮しめ、卵焼き、さつまいもの天ぷら、しいたけの南蛮漬けという滋味あふれるラインナップ。

そして、メインは人吉球磨でハレの日に食べる「つぼん汁と赤飯おにぎり」

この日しか食べられない球磨村ランチに一同大感動。

私はつぼん汁を3回おかわりしました。

つぼん汁とお弁当の美味しさはもちろんのこと、みなさんのお人柄に心の底から温まる絶品ランチとなりました。

あじさいの皆さん、ありがとうございました!

球磨村で一番高い、沢見展望所

つぼん汁で心も体も温まった後は、球磨村を一望できる沢見展望所へ。

道中は、完全にポツンと一軒家風味のコース

またしても「これ以上は車で進めない」場所に辿り着き、ここからは歩いて展望所に向かいます。

歩くこと、5分ほどで到着。

「ま、ちょっとした展望台だろうな」

そんな事前の予想を裏切る景色がこちら!

赤池/ね、すごいでしょ!

球磨村の地形と空の見事なパノラマ!

と、遠くに海まで見えてるんですけど。

大槻/あの海は芦北方面ですね、今日は運がいいですよ。こんな綺麗に海まで見えることはそうそうありませんから。

この絶景に浸って、ついにあの名言が出てしまいました。

「まさに人類の宝ってやつさ。俺のポケットには大きすぎらぁ」
(ルパン三世 カリオストロの城より)

最後は展望台の守り神・ヤーホ地蔵様に一礼して、帰去。

全ての迫力がでかすぎる…。

いやあ、球磨村ハンパないですって。

3億年が作り上げた奇跡「球泉洞」

球磨村ツアーのラストは、もちろんここ球泉洞(きゅうせんどう)です。

約3億年前まで海の中にあった石灰岩層が隆起して出来た球泉洞

全長5000mは鍾乳洞として九州最大級。今も侵食は続いているといいます。

中に入ると、球泉洞のシンボル・コウモリがあしらわれたトンネルが!

この日は贅沢にも、普段ガイドを務める大槻さんに案内いただきました。

大槻/この球泉洞自体は3億年の歴史をもつ鍾乳洞なんですけど、発見されてからはまだ50年くらいしか経ってないんですよ。

大槻/昭和48年に愛媛大学学術探検部の調査で発見された球泉洞ですが、未解明な部分も多くて、いまでも研究目的で大学のチームなどが来られることがありますね。

大槻/これなんか面白い形をしてるでしょ?

鍾乳石って同じような形ばかりだと思われてる方も多いんですけど、自然のバラエティによって多種多様な景色が生まれてるんです。

確かに、場所によって形が全然違う鍾乳石…

時間さえ許せば、一日中見てられそうです。

大槻/今日見てもらったのは、ごく一部です。

球泉洞では、30分程度でゆっくりと楽しめる一般コースと約1時間掛けて地底200mまで進める探検コースを用意していますので、次回はぜひ探検コースを堪能してくださいね。

取材を終えて

今回は球磨村の魅力をお届けいたしましたが、いかがでしたか。

この日の取材は朝9時から昼15時という長丁場でしたが、球磨村の良さを伝えようとする熱い人々の思いもあり、あっという間の1日となりました。

みなさまも、球磨村の自然とそこに息づく人の魅力をぜひ体感しに来てください。きっと素敵な出会いが待っているはずてすから。

それでは、また球磨村でお会いしましょう!

写真をご提供頂いたサイト
アーカイブくまむら
https://www.archive-kumamura.com/know
球磨村観光サイト ごーくま
https://go-kuma.com/
Emerald-road
https://www.emerald-road.com/

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