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転職して初めてわかった、お酒メーカーの広報になると自社のお酒を進んで飲んでしまう「なるほど」な理由

早いもので、白岳に転職して約2年半の月日が経ちました。

お酒を飲むことが大好きという理由だけで飛び込んだ、本格米焼酎の世界。業界未経験ということもあり、入社当時はお酒にまつわる規制や商慣習など目の前の事に対応をするだけでとても大変だったのを覚えています。

そんな素人同然で転職してきた私ですが、生意気にも入社した時に一つだけ心に固く決めていたことがあります。

それがこちら

「入社後も自社商品にこだわらず、色々なお酒を飲み続ける」

自社商品を飲むのも大事かもしれないけれど、自分は色々な種類のお酒を飲んでより広い視点で白岳の良さをアピールする!

当時は本気でそう思っていました。

しかし、2年半の月日とはなんとも残酷。

今では見事こんな感じに仕上がっています…

入社当初の決意は無惨にも消え去り、180度の方向転換を遂げました。

実際、日々飲んでいるお酒の99%白岳。自宅でも白岳、外食に行っても白岳、熊本県外に旅行に行く時などは部屋で飲むために白岳しろの瓶を持参することもあります。

こんな話を社外の友人にしていると「愛社精神だね」と言われることが多いですが、自分の感覚でいうと愛社精神とは少し違う。かといって、義務感から飲んでいるわけでも決してないんですよね。

という訳で、今回は転職して起こった心境の変化について、自分の仕事に絡めながら書いていきたいと思います。

商品と一つになれる面白さ

私はいま広報とかブランディングと呼ばれる仕事をしています。

響きは多少カッコいいかもしれませんが、実際はパソコンの前で「ああでもない、こうでもない」とブツブツ言いながら自社や商品が一番魅力的に映る魅せ方に頭を悩ませる日々。このnoteもそうした活動の一つです。

そんな私が、2年半前に入社してから心血を注いでその本質的な魅力を考え、発信し続けてきた商品があります。

それが、2019年に発売された白岳KAORU

フルーティーな吟醸香が特徴で、ハイボールとの相性は抜群。若い人たちや今まで焼酎を飲んだことがない女性でも気軽に楽しむことが出来る当社イチオシの新しい世代に向けた米焼酎です。

入社当時、会社として白岳KAORUを日本全国にアピールしていたこともあり、広報担当としてPRの多くに携わらせてもらいました。

プレスリリース

オンラインイベント

野外イベント

キッチンカーフェス@アミュプラザくまもと

白岳KAORUを飲み続けては新たな魅力を発見し、その魅力をストーリーへと還元していく毎日。「目の前の対象と一体化し、自らの言葉で伝える」という広報の醍醐味を初めて教えてくれたのが、この白岳KAORUでした。

そして、一つの対象を突き詰めてアウトプットを繰り返したこの経験こそ、私のお酒ライフが白岳一色になった大きな契機にもなっています。

他商品との比較ではなく、毎晩白岳KAORU独自の強みを自らの舌で突き詰めては言葉を紡いでいく。気がつくと他のお酒を飲む時間はもちろん、考える時間さえも自然と少なくなっていたんです。

こうした仕事の中で「他のお酒も飲む」と宣言していた私は、誰に言われるでもなく白岳フリークへと変貌を遂げていきます。

発信者として大事にしていること

さて、転職してもっぱら自社のお酒ばかり飲むようになった私ですが、その背景には自らの発信に対するこだわりもありました。

そのこだわりとは「情報に熱を込める」ということ。

正確さを一番に担保しながらも、自分の中から生まれてくる「伝えたい」という思いの原型をありのまま発信することで、受け取った人の心を打つような熱い情報を届けたいと思って取り組んできました。

そんな自分のこだわりが現れた仕事の一つが、こちらのプレスリリースです。

これは企業が夢を語るPRの企画ですが、案内が来た瞬間に経営層に対して「ぜひ自分に書かせてほしい」と懇願していました。誰に頼まれたわけでもないのに、内側から湧き出る衝動が抑えきれなくなったんです。

見返すと所々表現に固い部分はあるものの、飲み続けてきた白岳KAORUへの情熱を商品情報に絡めながらいい具合に発信出来たと思っています。

そして、これは私見ですが、自分自身がその対象に熱狂して惚れ込んでいない限り他者に対してその熱を伝えることは難しいと感じています。誰かの琴線に触れるには、発信者の熱量がなにより大事なんですよね。

だから、私は少しでも長い時間を自社商品と過ごそうと決めました。そして、まずは自分が一番白岳にハマってみようと思いました。

単に味を感じるだけではありません。飲んでいる時どんな感情だったのか、周りはどんな風景だったのか、そんな日々の記憶を積み重ねるだけでもお客様が直に触れられるリアルな言葉は自然と増えていきます。

これからも広報として多くの発信をしていくと思いますが、自らが熱狂することで生まれる心象風景を少しでも鮮明にお客様に届けられるよう、地道に白岳を飲み続けてその熱を蓄積していくつもりです。

転職してよかったこと

ここまで自分の仕事を中心に展開してきましたが、最後は「白岳に転職してよかった」ことについて2つほど書きたいと思います。

まず1つ目は、率直に白岳商品がとても美味しかったことです。

日頃から飲み続けるとか熱量をもって魅力を伝えるとか、大きなことも書いてきましたが、それも白岳の本格米焼酎が美味しいからこそ出来たこと。

入社前は白岳しろだけを飲んでいましたが、入社してから白岳や白岳KAORUをはじめとする個性的な商品群を改めて飲みくらべた時、その飲みやすさと本格米焼酎のバラエティの豊富さにとても驚きました。

自社の商品に確固たる自信を持てるというのは、とても貴重なことだと思って日々情報を発信するようにしています。

そしてもう1つは、同じベクトルを持つ心強い仲間の存在です。

周りの上司や同僚を見渡しても、とても強い白岳愛の持ち主揃い。自分たちが魅力的だと信じる商品をどうすれば手に取ってもらえるのかと真剣に考え続けるメンバーばかりなので、話していてとても刺激的です。

またチャレンジに対して前向きな姿勢を持つ人が多く、基本的に「やってみたい」という声には全力で応えようとする文化があります。個人的にオープンで協力的な職場が好きなので、この点は本当に有り難かったです。

「お酒メーカーの広報になると、なぜ自社のお酒を飲みたくなるのか」というテーマについて書きましたが、いかがでしたか。

もちろん社員全員が自社のお酒ばかり飲んでいるわけではなく、あくまで私個人のお話でした。ただ、自分はこのとことん自社のお酒を好きになって溢れんばかりの愛を世の中に発信するスタイルが割と気に入っています。

これからも「そんなに美味しいなら飲んでみようかな」と情報に触れていただくお客様の琴線に触れるような発信をつづけていくつもりです。

自社商品を持ち上げすぎたかもしれませんが、私たちが働く上で大事にしている考え方や商品に深い愛をもってお客様に届けていることが少しでも伝わってくれれば嬉しいです。

それでは、また来週!