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お酒に命が吹き込まれる瞬間を見守り続ける土屋 彩香が、流れるボトリングラインの先に見据えた理想のチーム像とは【はたらく、はくたけ#6】

白岳で働くプロフェッショナルの矜持に迫る社員インタビュー「はたらく、はくたけ」

第6回は、製品の製造と品質管理を担当する土屋  彩香さんにスポットを当てていきます。

PROFILE 土屋  彩香   TSUCHIYA  AYAKA
2012年入社/製品課  ボトリング部門/高校1年生の時には弓道で国体優勝を果たすなど、スポーツ万能な一面も持ちあわせる工場内のムードメーカー

瓶やパックにお酒が詰められて、製品へと変わっていくボトリング工場。

1日に何万本という製品がラインを流れる中で、その一つひとつに目を配ってキズや不良の有無をチェックしながら、安全な商品を一人でも多くのお客様に届けていくことが製品課の役割です。

目まぐるしく変化するラインの状況を見守りながら、少しの異変も見逃さないために目を凝らす土屋さん。

持ち前の朗らかなキャラクターで工場を明るく包み、豊富なコミュニケーションで現場を盛り上げるムードメーカーでもあります。

いつも笑顔で仕事に向き合いながら、自らのやるべきことに一切妥協を許さないストイックな姿勢は一体どこからやってくるのか。

今回はそんな土屋さんのルーツに迫りながら、ボトリング業務の醍醐味やいいチームを作るためのこだわりを探っていきます。

製造ラインという生き物

--土屋さんはいま、どんな仕事を専門にされているんですか?

土屋/私が所属するボトリング部門には、固定の業務はあまり無いんです。

お酒を詰める瓶のセット、ダンボールの組み立て、そしてラインを流れる製品の検品。時間ごとに持ち場を交代して一人が何役もこなすんですけど、入社してしばらくはその動きを覚えるだけでもう精一杯でした。

でも、今ではその変化も楽しめるようになりましたね。製造するお酒やラインに入るメンバーが毎日入れ替わる中で、その日の目標をチームのみんなでクリア出来た時なんかはたまらなく嬉しくなりますから。

土屋/工場のラインって、本当に生き物みたいなんですよ。

現場がいい雰囲気だとスムーズに動いてくれるし、ギスギスしてるとなぜかトラブルが頻発したりして。メンバーの一体感によって、高い成果を生みだせるのがボトリング業務の面白いところだと思います。

その上で、現場の空気を作るチームの一員として少しでも全体の流れを良くしていくために「いま自分が果たすべき役割」というのはいつも意識するようにしてるんです。

土屋/例えばトラブルで機械が止まった時も、マシンオペレーターじゃない私にも出来ることって意外と多かったりします。

修理に必要な工具を取りに行ったり、持ち場を交代する際にトラブルの中身を次の担当にしっかり申し送りする。あと、発生原因をヒアリングして今後の再発防止に備えることも大事な役割なのかなって。

瓶や資材を運んだりするような力仕事も多いですけど「いま何が出来るか」って考えるだけで自然と力が湧いてくるんですよね。

土屋/みんなで働くからには、やっぱり役に立ちたいじゃないですか。

これは私に限った話じゃなくて、入社した当時から先輩たちの発する“いい製品を作りたい”っていう気迫や“不良品を無くしたい”という想いを背中越しに感じながら働いてきましたから。

目の前の仕事に集中しながらも、全体の動きを常に意識して自分の出来ることでチームにいい影響を与えていけたらいいなって。

頼もしい仲間と自らの存在

--土屋さんは、弓道で国体優勝した経験があるとか?

土屋/高校1年生の時だから、もう昔の話ですけどね(笑)。

「娘の袴姿が見たい」っていう母の希望で始めた弓道でしたけど、厳しい練習でもなんとか頑張れたので自分に合ってたのかもしれません。なにより、部活のみんなで優勝を目指して頑張る感じがすごく楽しくて。

仕事でも割とそうなんです。結果より、みんなと一緒に盛り上がって何かを追いかけてる瞬間が一番幸せって感じるんですよ。

土屋/そんな弓道も高校で引退して、卒業後は地元の会社で働いたり学童保育の先生を経験してから高橋酒造に入社しました。

初めて現場に入った時はびっくりしましたよね。弓道部時代の熱いノリが工場にもありましたから(笑)。楽しそうに笑顔を浮かべながらも完璧に仕事を仕上げる先輩たちを見て、自分も頑張りたいって素直に思えました。

みんな責任感も強いから、時に熱くなったメンバー同士でぶつかることもありますけど、仕事に対してまっすぐな同僚が多い職場に入れたことは本当にありがたかったですね。

土屋/真剣な仲間と一緒だからこそ、楽しく協力して作業出来たり、たくさんの製品が完成した時のなんともいえない充実感を共有できるんです。

私たちの仕事ってとても楽しいんですけど、決して楽ではないんですよ。ボトリングの現場には集中力が必要になりますし、一つの判断ミスがラインの遅れを引き起こすことだって十分にありえますから。

でも、私自身はみんなと一緒に燃えて楽しく働けてるだけでとてもハッピーになれる人間なので、そんないい空気を自分から発信できたらなって。

土屋/お店で自社のお酒を手にとってラベルのズレやキズが無いかをつい確認してしまうのも、みんなが自分の仕事を好きだからだと思います。

一つでも不良を減らしていい製品を世の中に出荷していくために。そしてなにより私が毎日幸せな気持ちでいるためにも、自分が起点となって常に現場の熱を高められる存在になりたいです。

「理想のチーム」をつくりたい

--そんな理想のチームを作るために、どんなことを意識してるんですか?

土屋/うーん、やっぱりコミュニケーションですかね。

私は喧嘩した時なんかも、しっかりと腹を割って話したいタイプなんです。やっぱり口に出さないと伝わらないし、いいチームをみんなでつくっていくためには対話が一番大切だと思ってますから。

相手の話や気持ちにじっくり寄り添うと、その人の本当に伝えたかった事がわかって初めて解決策を話し合えます。回り道かもしれないけど、私はそんな粘り強いコミュニケーションを絶対に諦めたくないです。

土屋/その上で、言い方や伝え方には特に気をつけるようにしてますね。

まず、「ごめんね」とか「ありがとう」といった気持ちを表わす言葉は大事にしてます。特にジュニアメンバーは勇気を出して話しかけてくれることも多いので、こうした心遣いはとても大事です。

あと、自分ではなかなか言えないメンバーがいるときは私が代わりに話をすることもあります。立場が違えば見えてくる光景も変わるので、できるだけお互いの想いを汲み取りながら対話を促せたらなって。

土屋/ちなみにどうして私がここまでコミュニケーションにこだわるのかというと、結局は自分のためだったりするんですよ。

みんなが自由に発信できると、アイデアも色々な所から生まれますよね。そうすると上からの指示に従うだけじゃなく、自分で考えるメンバーが増えて自発的なチームに変化していけるような気がするんです。

こんな感じで私が理想とするみんなが楽しくて燃えているチームが出来あがったら、自動的に私もハッピーになるという仕組みです(笑)。どうせ仕事するなら、楽しく真剣に取り組めたほうがいいに決まってますから。

土屋/いつも工場で働いていると、新人・ベテランに関わらずみんながいい仕事をしたいと意気込んでいるのが十分に伝わってきます。

それでも一つのラインを担当しているからには、その想いはちゃんと言葉にして共有するべきだと思うんですよね。幸いなことに私は結構言っちゃうタイプなので、その役目を率先して担えたらなって。

メンバー同士が考えていることがお互いにより伝わわることで、もっと強くて素晴らしい仕事を実現できるって信じてますから。

充実の先に見えてきたもの

--毎回インタビューの最後には、白岳しろの瓶に今後の抱負を書いていただくことになっています

土屋/いつも記事で見てるんですけど、いざ自分が書くとなると結構浮かばないんですね(笑)。そうだなぁ…。こんな感じでいかがでしょうか。

ずばり「感謝を忘れず仕事しろ」です。

土屋/入社した当時は生活のために働くっていう意識が強かったんですけど、最近は組織やチームに貢献したいっていう想いが強くなってきました。

そんな自分の充実ぶりを改めて振り返ると、そこにはもう感謝という言葉しか無いんです。毎日気持ちよく送り出してくれる家族、気さくに話してくれる後輩、そして今でも色々とフォローしてくださる先輩たち。

自分を支えてくれている人たちに、ただ「ありがとう」って伝えたいです。

土屋/最近は担当になった新人さんへのOJTがとても面白くて、人の成長や変化をみることが楽しくてたまらないですね。その人が得意な事に取り組んで活き活きとしている顔を見るとこっちまで嬉しくなります。

とはいえ私にも勉強することが沢山ありますから、自分に出来ることや地道なコミュニケーションに取り組み続けて、今後も理想の燃えるチームづくりに励んでいくつもりです。

これからもみんなで白岳に命を吹き込み続けていきますので、ぜひお店で見かけたら手にとってください!

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