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白岳しろ「釣り部」ついに発足!?人生初の釣りに行って、釣った魚を米焼酎の肴にするという無謀な企画に挑戦してきた

白岳は、熊本を中心に飲まれる米焼酎です。

しかし最近。そんな地域の枠を超えて、独自のネットワークで白岳の魅力を発信する熱いコミュニティが生まれはじめています。

それがTwitter魚釣りアカウントのみなさま。

このムーブメントを創った、釣り界の白岳アンバサダーから

数々の輝かしい記録を冠した、日本を代表するアングラーまで

この他にも紹介できないほど多くの釣り好きの方々が、日々こぞって白岳を飲み、その和を大きくしてくれているんです。

こうした飲み手の熱い想いに応えたくて、私たちも新年のnoteで今年魚釣りの記事を作ると宣言しました。

ただ、私は生粋の不器用。人生で一度も釣りをしたことがなく、実はこの企画にも独り不安を抱えてきたんです。

そんな中、ここ白岳に一人の救世主が舞い降ります。

その人物こそ、2023年に白岳に中途入社した営業のホープ・髙森くん

見た目こそ穏やかですが、彼には知られざる一面があります。

それは、週末になると船に乗り込みジギングという豪快な釣りで大物の魚をかっさらう釣りフリークとしての顔。

この髙森君の電撃加入によって釣り企画にも光明が差し始めたので、さっそく釣りに連れて行ってほしいとお願いに行きました。

--釣りしたいんだけど、ジギングって自分でも出来る?

髙森/先輩…。釣り初めてですよね?ジギングってめちゃくちゃ難しいですし、体力も必要なので初めてだとちょっと無理ですね。

サビキ釣りとかどうですか?初心者でも簡単に出来る釣りです。

--釣り経験なくても、いけるかな?

髙森/はい、針に餌を付ける必要もないので誰でも出来ます。とりあえず、仕事が終わったら一緒に釣具屋さんへ行ってみましょう。

髙森/先輩、さっそくサビキ釣りセットがありました。これさえ買えば、あとは何も買わなくてOKです。

--ええ!この道具だけで釣れるの!?

髙森/ね、簡単でしょ。あとは釣りに行くだけですよ。

そんなこんなで、髙森くんのリードもあって、この竿を買った週末に人生初の釣りへと向かうことになりました。

今回はしろの肴を釣り上げて、魚釣りの醍醐味を満喫していきます!


AM7:10 鶴木山港

人吉から車を走らせること1時間弱。人生初めての釣り場に選んだのは、芦北町の鶴木山港(つるぎやまこう)です。

実はここ、熊本を舞台にした人気釣り漫画「放課後ていぼう日誌」のモデルになった堤防で、ファンの間では聖地の一つとしても知られています。

この日は朝焼けが最高で、絶好の釣り日和

ここから、髙森先生にサビキ釣りをレクチャーして貰います。

髙森/この釣りで使うのは、竿と撒き餌(まきえ)とサビキだけです。

先端のカゴに撒き餌を入れて沈めるだけで、魚たちが寄ってきてオキアミに似た針を食べるって仕組みなんですね。

このカゴに
餌を入れます

準備も完了して、わたくしの人生初釣りが始まりました!

仕掛けはなんとか海に着水。

しかし…

ここから結構な待ちの時間が続きます。

1時間…

2時間経過…。

うーん、全然アタリがない。イメージではこの辺でサクッと釣って、昼食の準備に移るつもりだったんだけど…。

と…その時!

き、来た!

なんか重い、竿がしなってる!

これ、引いてるよね…!?

いま来てるよね!

\パチンッ!/

んっ?

--竿先の仕掛けが全部取れてるけど、魚がカゴごと食べたのかな?

髙森/先輩、それはいわゆる「地球を釣った」ってやつです…。根掛かりして仕掛けが全部岩場に持っていかれちゃいましたね。

替えのカゴも無いし、さっきから全く魚の気配を感じないので、一度地元の釣具屋さんに行ってどこで釣れるか聞いてみましょう。

AM9:30 てんぐや釣具店

やってきたのは、てんぐや釣具店さん。

ここも放課後ていぼう日誌のモデルとなった有名なお店で、店内ではキャラクターたちがお出迎えしてくれます。

カゴを買って店員さんに釣り場について聞くと、色々教えてくれました。

・この時期釣れるのは、コノシロ
・おすすめの釣り場は、松ケ崎港
・みんなが撒き餌をしている場所じゃないと、魚も集まってこない

松ヶ崎港の場所

専門家に話を聞くって大事で、釣りは情報戦なんだと身に染みて感じました。ここから芦北のホットスポット、松ケ崎港へと移動していきます!

AM10:15  松ヶ崎港

松ケ崎港に到着すると、先客の釣り人たちでいっぱい。みなさん、どんどんコノシロを釣り上げています。いいなぁ。

後が無い我々も、さっそく釣り始めます。

ところが…。意気込んだはいいものの、またもやサクッと1時間が経過…。

ここでもアタリが無く、周りは釣れているのに一切魚が寄ってきません。半日釣果ゼロでさすがに泣きたくなってきた、ちょうどそんな時でした。

「ウキが無からんば、難しかよ」

突然、コノシロを釣りまくっていたオジさまが優しく声を掛けてくれたのです。隣で見ていて、どうしても気になったとのこと。

オジさま「竿にウキがついとらんけん、針が手前に流れると。今の時間は潮の流れで手前には魚がおらんけん釣れんとたい。ウキばやるけんが、これ付けて釣ってみなっせ。」

な、なんという貴重なアドバイス。しかも、ウキまでいただいて感謝しかありません…。

ウキをセットしパワーアップした竿でコノシロを再び釣りにいきます。

しかし、釣りって本当に甘くないんです…。更に1時間粘っても、アタリ一つ来ません。

魚も沢山泳いでいて、アドバイス通りウキもつけてみた。なのに、なぜこんなにも魚たちは食ってくれないんだろう。

諦めて帰ることも脳裏によぎった寂しい背中に、ふと声がかかります。

「竿ば、見せてみらんね」

またまた背後から声を掛けていただいたのは、先程とは別のお父さん。

周囲の方によれば、こちらのお父さんは地区でコノシロ名人と言われるほどの腕前とのこと。仕掛けについて、ご教示いただきます。

お父さん「あんたが使っとる針は6号で太すぎっとたい。コノシロは2号くらいの針じゃないと飲み込めんけん、針ば替えてやる。

いつまでも釣れないのを見て、居ても立っても居られなくなったそう。

釣り人の皆様のこれでもかという優しさに泣きそうになりながら、名人から直接レクチャーを受けていきます。

投げ方をレクチャー中

釣り場、ウキ、そして針。今度こそ全てが揃いました。

ここまで来たら、もう釣って帰る以外の選択肢はありません。

準備してくれた髙森くん、ウキをくれたオジさま、そして針を替えてくれたお父さん。もう、自分一人の釣りではなくなっています

ここまで協力してくれた人たちの想いを背負い、全身全霊で魚に挑みます。

釣りたい…。

釣りたい…。

みんなの期待に応えたい…。

髙森/せ、先輩。それ引いてませんか!?

--ええっ!?

--あ、本当だっ!引いてる!!!!!!

この瞬間あまりの驚きで、せっかく魚が引いているのに腰が抜けて立てなくなります。我ながら、情けなさ過ぎる…。

なんとか体制を立て直し、ゆっくりとリールを巻いていきます。

お、重い…。

魚って、こんなに引くの!?

そして…ついにその瞬間がやってきました。

きたー!!!!!!!

この瞬間、人生で初めて魚を釣り上げました。

さすがにここは、叫んでヨカですか。

釣ったどーーーーーーー!!!!!!!!

あまりの歓喜と興奮に雄叫びが上がります

人生で初めて釣ったコノシロは26センチという結構な大物。もう戦いは終わったはずなのに、手の震えが止まってくれません。

結局この後もう1匹連れて、合計2匹のコノシロをゲット!

最後はご協力いただいたお二人に白岳しろをお渡しすると、逆にみかんまでいただく温かいご対応。

芦北のみなさま、本当にありがとうございました!

さあ、いよいよ釣ったコノシロを調理していきます。

PM14:00  三ツ島海水浴場

移動した先は、三ツ島海水浴場。

ここでは海水浴はもちろん、キャンプや調理も楽しめるんです。

ここからは手慣れた手付きで、髙森くんがコノシロを捌いていきます。

下拵えも済んで、一品目は唐揚げに挑戦。

衣をつけたコノシロを、油の中へとダイブ。

うーん。いい音しますねぇ。

5分後。

カラッと揚がって、しろの準備も万端です。

揚げたてを、熱いうちに一口。

ハ、ハフ。熱っついけど…揚げたてはうんまーい!

しろ
との相性も最高で、美味しい脂をスッキリ流してくれます。そして、小骨も多い!コノシロはこんなに骨多き魚だったんですね。

口の中がハフハフしている間に、2品目のアヒージョを作ります。

パプリカ・マッシュルーム・アスパラガス…

天才シェフ・髙森くんが準備した野菜とコノシロを、しっかり煮込んでいきましょう。

グツグツという音とオリーブオイルの香りがたまらんですなぁ…。

そして、さすが気が利く新入社員・髙森くん

アヒージョといえばの、バケットの準備も忘れちゃいません。

オリーブオイルに浸したバケットにコノシロを乗せていただきます。

ああ、うめーー!!身がホクホクで、油を吸った野菜との相性がたまらん。

そして、今日一番やりたかったこと…。

コノシロで、このしろを飲む!

シャレの効いた一杯だけど、やっぱり外で飲むしろはうまーい!

美味しかったー。ごちそうさまでした!

というわけで、人生初の釣りはみなさんの支援もあって大成功に終わりました。とはいえ、まだまだ熊本は魚釣りスポットが満載。

次回はしっかりと事前に調査して、さらなる大物を釣り上げていきたいと思います。ああ、釣り最高でした!

それでは、次の釣り場でお会いしましょう。