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「白岳しろ」らしさを表現し続ける旅。法人noteを始めてからの半年間とその道のりで出会えた気付きや自社のかけがえのない在り方について、ここらで1度まとめてみたい

物語は2021年にさかのぼります。

暮れも迫ったある日のこと、社会人なら誰もが1度は受け取ったことのある「背中に嫌な汗がにじむメール」が直属の常務より届きました。

タイトル/noteの活用の件につきまして
さて、一年以上前になるかもですがnoteを法人で活用していこうみたいな話をしておったと思いますが、その後いかがでしょうか?

原文ママ/一部抜粋

本格米焼酎は数年寝かすことで味に丸みが生まれますが、1年以上も寝かせ続けた仕事が好転しているわけもありません。

メールを受け取った直後、額から拭き出す汗をぬぐいながら常務に電話…

狼狽してますねぇ

「こ、今月申し込もうと思ってたんですよ…note」

こんな“蕎麦屋の出前”みたいなやり取りを経て、白岳しろ公式noteは2021年12月1日にスタート。毎週水曜日の週1回投稿をコツコツと続け、本日6月1日で運用開始からちょうど丸半年をむかえました。

今回は投稿開始から半年間noteを書いて感じた気付きや白岳しろのかけがえのない在り方について振り返っていきたいと思います。

執筆初期の取り組み

書き始める前に、まず基本の型を学ぶ

自分は何をするにも、最初に基本の型を知りたくなるタイプ。「どんなnoteが読まれやすいのだろう」と思い、まずはnote上にある書き方についての記事に徹底的に目を通すところからスタートします。

20記事くらい読みましたが、個人的ベストは下記note編集部の記事。

この記事、本当に素晴らしいです。

書いてある内容を忠実に守れば、読みやすさは確実に向上します。執筆初期は、自分が書いた文章がこの記事の原則から外れていないかチェックすることから始めました。

とりあえず書いてみる

そんな準備運動をしながら、実際にいくつか記事を書いてみました。

振り返ってみると、丁寧に書いてるなという印象です。球磨焼酎や本格米焼酎という専門的なテーマを少しでもわかりやすく書きたいという当時の想いが伝わってきます。

ちなみに初期の記事は文字数が少ないのも特徴。少しでも読みやすくするために、分量は出来るだけ少なくしたほうが良いと考えていたんですね。

大きな転機となった記事

さて、当社noteにとって大きな分岐点となった記事があります。

それが、この社員インタビュー企画「はたらく、はくたけ」1回目の記事。

徳富さんにインタビューをした時「こんな熱い想いを持って仕事していたのか!?」と衝撃を受けました。同時に、noteが無ければこんな熱い想いが世に出ることはなかったのかと思うと少し怖くなったことも覚えています。

この体験をきっかけに、自分の中に「noteとは広報活動そのものだ」という意識が芽生えはじめます。まだ知られていない光り輝く人々や出来事を自らの手で1つでも多く世に送り出したいと思うようになったんです。

この時期から、少しずつnoteを書くことが楽しくなっていきました

その人の源流に辿り着きたい

そんな訳で、白岳しろのnoteはインタビュー記事が多めです。
それも、社員インタビューだけではなく

昔から白岳しろを運んでくれている物流会社の社員さんや…

人吉でともに100年以上頑張ってきたお茶の専門店さんなど…

白岳しろの周りで頑張っている人や輝いている人達の想いは、このnoteで徹底的に世に出そうという想いを持ってインタビューしてきました。

インタビュー記事を書く上で大事にしているのは、What(何を)ではなくWhy(なぜ)を徹底的に掘り下げること。その人の根っこにある源流のようなこだわりを表現できた時、記事にストーリーが生まれると思ってます。

あと、文字数を気にすることもやめました。色々な人の思いに触れて「長い物語は長く書かないと伝わらない」と考えるようになったからです。今後も、語られた思いは全て文字に変えて発信していくつもりです。

noteを続ける5つのポイント

日々noteを書いていて思うのは、1本の良い記事を書くことよりも、継続して記事を書くことの方がかなり難しいということ。ここでは当社なりに実践しているnoteを書き続ける5つのポイントをまとめてみました。

12000社にのぼる法人noteを利用する仲間たちの一助になれば幸いです。

ポイント①ネタ、取材日、執筆日を可視化する

実際のネタ管理表

当社noteは「必ず週1本記事を書く」ということを約束事にしています。

その上で、先々までの

・今後書く予定のネタ
・その週に執筆する記事
・各ネタの取材日

をエクセルで管理して、その週に書く記事の確認やネタの枯渇状態、そして取材のスケジュールを可視化出来るようにしています。また、いつでも出せる記事を4本程度ストックしていくことで安定運用を心がけました。

エクセル1つで、課題(記事やネタ)を確認できるのでオススメです。

ポイント②ネタは視点を変えて集める

ネタ集めはnoteを書く上で最大の壁ですが、視点を変えることで解決できる場合も多いです。例えばお酒メーカーだと飲む、造るという視点にこだわりがちですが、下の記事は「しろ」という色の視点で書いています。

他にも、お酒を届けるという視点で書いたのが下の記事です。

どの会社様にも商品やサービスが生まれて、お客様が喜ぶまでのビジネスモデルがあると思います。そのビジネスモデルの線上にある要素はすべて書くという視点を持つことで、当社はネタのストックが増えていきました。

ポイント③写真や画像は70点を目指す

球磨焼酎リサイクリーンセンター記事のサムネイル
https://note.com/hakutakeshiro/n/n907f4c3056e0

記事と共にサムネイルなどの画像類もどうするか頭の痛い要素ですよね。本来ならプロの取った写真をIllustratorやPhotoshopでバッチリ加工!というのが理想ですが、人員が少ないとそれもなかなか難しい…。

ちなみに白岳しろのnote写真は社員がスマホで撮影し、サムネイルはPowerPointで作っています。どうせクオリティでプロに勝てないのなら素人が使えるツールで素早く70点を目指そうというコンセプトです。

画像を作る上で武器になるのがフリー素材集めたサイト。

いい感じの写真をPowerPointに落として、フォントをつけてJPEGに変換するだけですぐに画像は出来ます。ぜひ一度お試しください。

ポイント④社内を巻き込む

社員インタビュー記事「はたらく、はくたけ」や

人吉球磨の特産品を取材した記事など

記事には出演や紹介といった様々な形で社員に協力して貰っていますが、社員を巻き込むために意識しているポイントはただ1つ。

それは、「必死でお願いして、必ず結果で返す」ということです。

社員がインタビューに出るときは顔を出すリスク、知人を紹介するときは紹介者としてのリスクを負っているので、いったん社員を巻き込んだ記事は絶対に妥協が許されません。

逆に「こんなに良い記事を書いてくれたの!」と思ってくれれば、次の出演や紹介も自然とOKが出やすくなります。社員を巻き込んだ記事は初回の記事が勝負だと思って、一部の隙もない仕上がりを目指しています。

ポイント⑤「スキ」は追わない

noteにはいいと思った記事に、ハートをつけるスキという機能があります。
執筆者にとっては非常に嬉しい機能で、記事にスキがつくと読んでもらえた&良いと思ってくれたと感じられ、すごく嬉しい気持ちになります。

ただ、このアカウントではスキの数は追いかけていません。

スキを意識しすぎると「自社やお酒について広く知ってもらいたい」と思って始めたnoteが、いつの間にかどうすればバズる記事になるのかという別の目的にすり替わってしまいそうになることがあるからです。

PV数読了率などスキ数を総合的に高める数字は日々モニタリングしながらも、スキはついたらラッキーくらいで捉えるようにしています。スキは業種や会社規模によっても付き方が異なるので、社内KPIは別の数値をモニタリングしたほうが良いかもしれないというのが個人的な考えです。

「白岳しろ」らしさを求めて

今回は半年間取り組んだnoteの取り組みついて書いてきましたが、白岳しろらしさとは何かについて触れて終わりたいと思います。

当社noteはあまり自社商品をプッシュしないし、社内からも「もっと商品を出せ!」みたいな声が一切出てきません。なぜだろうと考えていたんですが、なんてことはありません。白岳しろがそういうお酒なんですよね。

自分は一歩引いて、料理の個性を引き立てる食中酒としての白岳しろ。そのDNAは、noteの世界でもまばゆい個性を引き立てるスタイルとして引き継がれているのだと思います。

今後も色々な記事を出していきますが、貫きたいのは白岳しろらしさ。個性あふれる料理や人々の良いところに触れ、素晴らしい魅力を引き出すことで読んでる方にも楽しんでいただける記事を目指していきます。

長くなりましたが、半年間の振り返りは以上です。次は1周年を目指して今日からまたコツコツと記事を書いていきます。

それでは、また来週!

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